ペットロスから立ち直る為の基礎知識


ペットを飼うということは、いずれ別れのときが来るということです。この際に抱く喪失感や悲しみ、そしてそれによるさまざまな不調のことを「ペットロス」と言います。

ペットを家族のように大切され、深い愛情を注がれてきた人ほど、ペットロスは深刻になりがちです。そこで、今回はペットロスの具体的な症状や重症化する原因、乗り越え方について解説します。「ペットが亡くなって元気が出ない」「早くペットロスから立ち直りたい」という方にとって参考になれば幸いです。

ペットロスの影響

長年連れ添ってきたペットが突然いなくなってしまうことで、飼い主は心にはぽっかりと穴が空いたような感覚になります。そして、悲しいという気持ちが強くなって引きずってしまうと、やがて心身にさまざまな変調をもたらします。

ペットを亡くされた方のうち8割以上の人は「ペットロス」という言葉を知っています。一方で、ペットロスに陥った人のうち「自分はペットロスである」と自覚があると答えた人は半数以下。多くの方が無意識のうちにペットロスに陥り、重症化しているのです。

心理的な影響

「ペットが亡くなってしまった」という事実を受け入れることができず、気持ちの落ち込みが激しくなる、孤独感が強くなるといった症状が見られます。また、「ペットが死んだのは自分のせいだ」「もっと可愛がってあげればよかった」と自分自身を責めはじめたり、罪悪感に駆られたりという方も少なくありません。

身体的な影響

心と体はつながっています。ストレスによって心の健康状態が悪くなると、やがて体にも影響が出てくるのです。勝手に涙が出てくる、拒食・過食気味になる、眠りが浅くなる、肩こりなどがひどくなるといった症状が見られます。

ペットロスがうつ病に発展するケースもよくあります。以上のような症状が続くようであれば、心療内科やメンタルクリニックなどの医療機関に診ていただくことをおすすめします。

ペットロスが重症化する原因

ペットロスの原因はただ単に「ペットが死んでしまって悲しい」というような単純なものではありません。複数の要因が重なることでペットロスが発症し、重症化してしまいます。その原因を見ていきましょう。

本人の心情

一番大きいのはご本人が「ペットが亡くなってしまった」という現実を受け止められないことです。パニックになってしまったり、仮に寿命でペットが亡くなってしまったとしても「私のせいで死んでしまった」と思い込んで自責の念にかられてしまったりされる方が多いのです。

周りの人の話に耳を傾けなくなり、より気持ちが落ち込んでいき、どんどん喪失感が強くなってしまうことで、ペットロスが重症化してしまうのです。

周りの環境

自分がペットロスで悲しんでいるのに家族や友人が感情や気持ちに寄り添ってくれないということもよくあります。「誰もわかってくれない」という周りとのギャップに苦しんだり、周囲の人に悲しみの感情を隠して一人で抱え込んだりすることで重症化してしまいます。

特に本当は悲しいのに周囲の人に合わせて無理に明るく振る舞っている方は、一人になったときに感情が抑えきれず、悲しみが一層深くなってしまう傾向があります。

亡くなり方・タイミング

ペットの寿命が近づいていれば、飼い主もある程度気持ちの整理ができるものです。事故や病気など突然ペットが亡くなってしまう、あるいはまだ若くして亡くなってしまうなど、飼い主の気持ちが整理できていないうちに亡くなってしまうケースでは、よりショックや後悔の念が大きくなってペットロスに陥りやすくなってしまいます。

「あのときもう少し注意して見ていれば」「もう少し気をつけてあげていれば」といった自責の想いも強くなりがちです。

ペットロスを重症化させないためにできること

誤解していただきたくないのは、ペットロスは決して異常なことではないということです。むしろ、今まで大切にされてきたペットが亡くなってしまうのは非常に悲しいことは言うまでもなく、気持ちが落ち込んだり寂しくなったりすることは至極正常なことです。

しかし、悲しみを引きずってペットロスが長引いてしまうと日常生活に支障が出てしまいます。うつ病などの別の病気にかかってしまうリスクも否定できません。

今までの生活に区切りをつけ、思い出を苦しいものではなく、良い思い出にする。そして、前向きな一歩を踏みだすことが重要であり、それがペットに対する供養でもあります。

家族や友人と会う

ペットが亡くなったら一人で悲しみを抱え込むのではなく、ご家族やご友人と悲しみを共有しましょう。そうすることで感情を抑えつけなくて済み、人と話すことで気持ちも紛れます。悲しいと思ったら、感情を隠すのではなく素直に出しましょう。

また、逆にペットが亡くなられた方と接する際には、本人の感情を否定したり、「寿命だから仕方ない」などと無理に慰めたりするのではなく、悲しみに共感して寄り添ってあげることが大切です。

家の中の模様替えをする

ペット用品や生前使っていたおもちゃなどを見ると、どうしても思い出して悲しくなってしまいます。整理しながらお部屋を模様替えすることで、物理的にペットとの生活にひと区切りをつけることができます。また、気分も変わり、新たな気持で前向きな生活を送るきっかけにもなります。

とはいえ、無理に作業する必要はありません。周りの人の手を借りても良いので、徐々に整理していきましょう。

お葬式を執り行う

人間の場合はお葬式を開くことで家族や友人が集い、個人を偲ぶことで区切りをつけることができます。ペットも同様に葬儀を執り行うことが可能です。ご家族やご友人などペットを可愛がられていた人といっしょに弔い、想いを語り合うことができます。

お葬式で丁寧に供養をすることで、「ペットが亡くなった」という現実を受け入れることができ、新しい生活に気持ちを向けられます。その後に火葬を行い、お骨をお墓や納骨堂に納めることで、その後もお参りができるようになります。

お墓を設け、お参りにいく

お葬式と同様、お墓を設けてお参りに行き、丁寧に供養をしてあげることで、ペットが亡くなってしまったという現実を受け入れられるようになります。人間と同じように、葬儀・火葬・お骨上げ・納骨というような流れで供養することも可能です。

お墓を設けることで、定期的にペットに会える場ができ、孤独感や喪失感にさいなまれにくくなり、前向きな気持で新しい生活をスタートすることもできます。

最後に

ペットが亡くなってしまったときに大切なのは、悲しみに明け暮れることではありません。飼い主の方がペットロスでいつまでも苦しんでいては、亡くなってしまったペットも悲しみます。自分といっしょに過ごしてくれたことに感謝し、丁寧に弔ってあげてください。ペット霊園なら葬儀を執り行って、亡くなったペットを偲ぶことができます。

たんぽぽ霊園では葬儀場だけでなく納骨堂も設けているので、ペットとの最後の時間を過ごせ、いつでもペットと会いに行くことができます。ぜひ、安らかに供養し、亡くなったペットの分も前向きにこれからの人生を送りましょう。

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