犬や猫のペットが死んだらどうすれば良い?

  • 長年連れ添ったペットは家族の一員。そんなペットが亡くなるのは大変つらいことです。大切な存在だからこそ、火葬と供養をして、まごころがこもったお見送りをしてあげましょう。

ペットが死んだときの安置方法

  • まずはペットが死んでから葬儀までの、遺体の安置方法についてご説明します。犬も猫も以下のような方法で安置することができます。

準備するもの

ペットの遺体を安置する際には以下の4つのものを準備しましょう。

1.棺

遺体を安置するための棺を準備しましょう。遺体が入るくらいの段ボールもしくは木の箱を準備します。仏具店でペット専用の棺を購入することも可能です。最近ではペットの葬儀を担当してくれる業者が用意してくれることもあります。

2.タオル・バスタオル

遺体から体液が出てくる可能性もあるので、棺の底にタオルやバスタオルを敷きます。使っていない古いシーツや新聞紙でも代用可能です。遺体もタオルやバスタオルで包む必要があるので、多めに用意しておきましょう。

3.ガーゼ

体液が出てきた場合に備えて用意しておきましょう。

4.ドライアイス

体の腐敗を防ぐために用意します。保冷剤でも代用可能です。

安置の方法

  • 次に遺体の安置の手順や注意点について解説します。

1.棺に寝かせる準備

棺の底に、体液が漏れ出さないようタオルやバスタオル、新聞紙、古いシーツなどを敷き詰めます。

2.体を冷やす準備

遺体の腐敗を防ぐため、ドライアイスや保冷剤を敷き詰めます。葬儀までに時間がかかりそうな場合には、遺体の腹部などにもドライアイスや保冷剤を当てて、タオルで固定しましょう。

3.タオルなどを用いて安置

ドライアイスや保冷剤の上にさらに大きめのタオルなどを敷きます。

4.長時間の安置はタオルの交換も

ペットの遺体を寝かせてタオルなどで包んであげましょう。口や肛門などから体液が出ている場合は、ガーゼを充てがいます。また、体温が低くなってノミやダニなどが出てきた場合は、タオルなどを交換しましょう。

(注意点)安置の際にはやさしく

安置の際に特に注意していただきたいのが死後硬直です。たとえば犬の場合は死後2~3時間で死後硬直が始まります。硬直が始まってしまうと棺に収まらなくなってしまいますので、亡くなってすぐに前脚と後ろ脚をたたんであげましょう。死後硬直が始まった後は、力づくで折り曲げるのは厳禁。関節を外側に向けて伸ばす感じで脚を引くと関節がゆるくなるので、それから折り曲げるようにすると脚をたたむことができます。

葬儀の準備~立会で火葬

次に葬儀の準備をしましょう。主に「自宅で埋葬する」、「自治体に依頼する」、「ペット霊園に依頼する」という3つの方法がありますが、その後の供養のことを考えるならペット霊園などで火葬をしてもらうのがおすすめです。

ペット霊園の選び方

  • 飼い主にとってはペットも家族のような存在。人間の葬儀と同様、ペット霊園の選び方は非常に重要です。以下の6つのポイントを考慮してペット霊園を選びましょう。

Point.1 自宅から近いところを選ぶ

遺骨を埋葬する、火葬する際にはなるべく自宅から近いところを選びましょう。供養したいときにすぐに行ける距離であるのがポイントです。できれば会いたくなったときに会いに行きやすい霊園が良いでしょう。

Point.2 信頼できるかどうか

最近、ペット霊園やペットを専門に取り扱う葬儀屋も増えてきましたが、なかにはペットを物のような扱いをする業者もあります。スタッフの対応などをよく見て、ペットを決して物として扱うことのない真心のこもった対応ができるペット霊園を選びましょう。

Point.3 設備やできることを確認

ペットを火葬する際に立ち会いたい・お骨上げをしたいという飼い主さんもいらっしゃることと思います。その場合、個別火葬ができるかどうかを確認しましょう。納骨も同様に、個別に管理されている納骨堂があるかどうかを確認しておきましょう。最後のお見送りに心残りがないよう、また供養が十分にできるよう、火葬炉、納骨堂など設備がきちんと整ったところを選択することをおすすめします。

Point.4 料金が適正か

金額だけを見て「安かろう悪かろう」という業者を選んでしまって後悔する方も少なくありません。希望するサービスを提供していて、相場と比べながら高すぎず、安すぎない金額を提示しているペット霊園を選びましょう。

Point.5 遺体の引取サービス・遺族送迎サービスの有無

火葬場まで遺体や遺族を送迎してくれるペット霊園もあります。ご自分で棺を移動するのは大変。葬儀の際にはこうしたサービスの有無も確認しておくと良いでしょう。

Point.6 スタッフの人柄

家族であるペットをどのような人が送ってくれるかも非常に重要です。電話応対などで対応をチェックしましょう。

葬儀のときの持ち物

  • ペットも人間の葬儀と同様、棺にお花やゆかりの品を入れてあげることが可能です。写真や好きだったペットフード、おもちゃ、いつも身に付けていた首輪などを入れてあげると良い供養になるかと思います。お庭やベランダで育てていたお花を持参されるご家族もいらっしゃいます。お花の量は身体の大きさに合わせて変わるかと思いますが、仏花の束が2~3束までが適量です。

    ただし、塩ビやプラスチックでできた首輪や胴輪、厚手のフリースや毛布、大きなぬいぐるみやタオル、ボールなどは火葬できない場合があります。あらかじめ棺に収められるかどうかを確認しておきましょう。薄いタオルや小さなぬいぐるみ、よく着ていたお洋服数着などはご相談ください。

供養の仕方

  • 火葬が終わった後は自宅供養をします。火葬後は返骨して一旦自宅で供養される方が多いです。

    お庭がある場合は、49日や1周忌などを節目に埋葬してお墓を作ってあげるのも良いかと思います。お庭がない場合は、納骨堂に納骨をして供養しましょう。この場合も49日や1周忌が良いですが、できれば魂が天国に帰る49日のタイミングで納骨すると良いかと思います。

    骨壷や骨袋、ご位牌、写真付き位牌、フォトフレームなど、自宅供養のためのメモリアルグッズを利用すれば供養もしやすくなり、大切なペットとの想い出も残せます。

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亡くなった後の手続き

狂犬病予防法により、飼い主には犬の場合は死んでから30日以内に死亡届を市区町村役場に提出することが義務付けられています。また、鑑札や狂犬病予防注射済票も提出する必要があります。死亡届を出さなかった場合、20万円以下の罰金という重い刑事罰を課せられる可能性もありますので、愛犬が死んだ場合は必ず死亡届を提出しましょう。

また、特定動物(ワニや鷹、毒蛇など人に危害を加える恐れがある動物)も都道府県の条例によって手続きが義務になっている場合もあります。その他、猫やウサギ、鳥、ハムスターなどのペットは死亡届を提出する必要はありません。

ご葬儀プラン・ご供養について

火葬場にてご遺体を火葬し供養させていただきます。火葬方法、納骨方法をご確認いただき、お申し付けください。

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